2020/03/03 17:32

※この記事は以前http://www.tradjapan.info/でご紹介した記事の転載になります。


えー、今回はアンティーク帯にある『引き抜き帯(ひきぬきおび)』というものについて特集します。

時代は江戸後期~大正時代の丸帯の『俗称』です。その結び方から、引き抜き帯と呼ばれています。

えー、江戸・明治・大正とかもうガチで
ロマンあふれるアンティークですね!
まず引き抜き帯の見分け方!
レベル1

ばばーん!!

ちょっと奥様、見まして!??

帯のたれと中ほどの柄が逆さになっていましてよ!

欠陥商品じゃなくって!!??

いえいえ、これもアンティーク特有のものなのです詳しくは後回しにして…

レベル2



じゃーん!!
これもよく見るとお花が逆さなのが分かりますか??

引き抜き帯はこんな風に


柄がたれ先と太鼓の柄部分で逆さになっています。

これは何故かといいますと、

昔は日常着だったので、一人でぎゅっとひと結びで巻けるように

このような仕様になっていたということです。


…うーん。全然ピンと来ないので店長ひかるさんに実演してもらっちゃいました!

あざっす!!


まずはぐるぐるっと手先を巻き巻きします。…ここは一緒ですね。

そしてひと結び!手先が下で~たれが上~♪


普通にそのまま垂らすと、、、やはり柄が逆さに。。。



ちなみにアンティークなので表裏柄が入っていますよ、チラリ♪

裏も逆さ~。

そして下からたれの真ん中あたりを掴んで、

もう一度上向きにくぐらせると見せかけて、

途中でストップ!↓下の写真参照のこと

あとはたれを四角く整えながら降ろすと出来上がり。

ほら!これで柄がちゃんと出ましたよ。

帯揚げは結んでね、帯締めは必要なかったみたい。

店長ひかるさん曰く

「お太鼓は、太鼓橋(日本橋)ができた時からの流行りで、それまではなかったのよ。」って

帯締めなんてそんな使わなかったようですね。



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